2007年3月31日土曜日

たたかいにおわりはないかもしれない

 昼間、知人の紹介で、環境訴訟で活躍する弁護士(原告側)の調停を傍聴に行きました。

シックハウスが原因と言われ、家族3名が日常生活も営めない体になった事件です。

調停を聞いて一番驚いたのは、悪い意味で、すごい人間がまだまだいるという事実です。

被告(加害者)側の弁護士等からは、人としての善意や人間性などを感じられず、責任逃れることを何よりも優先にし、被害者の気持ちを察するどころか、踏みにじる発言ばかりでした。そのやり方はあまりに巧妙で汚い印象を受けました。僕も化学物質過敏症の気があるので、この病気の特質が非常に理解できます。


夜は地元の高層マンション周辺公園整備の件で、近隣住民・新宿区・開発業者が集り、これも激論となりました。ただ開発業者が人間味溢れると思える位、昼間の調停の被告側弁護士たちは「悪意の人」の印象を受けました。


水俣病やイタイイタイ病の時代から、どの環境問題も「悪意の人たち」との戦いからはじまります。シックハウスのように、新しく、不確かさを証明するのに時間がかかる環境問題は、なおさらですね。

したがって環境分野での活動家や事業家は、弁護士資格があると本当に強いですね。今回の調停を紹介してくれた、環境事業家の知人は、今年司法試験通ったという、理想的なスタイルです。時間があったら僕も目指したいですね。

しかし戦いは本当に心も体も疲れるものですが、「悪意の人たち」が個人や社会や自然に迷惑かける限りは、まだまだ戦いを続ける必要があると思いました。